安全に遊ぶ ーなんで山登るねんー

久々の更新です。
Blogを書くのを止めて早5年近く経ちましたが、これからは書くかもしれません。
さてタイトルですが、私の安全に対する考え方のバックグウランドについて、これから何回かにわたって、書きたいと思います。

今から考えると、自然の中で遊ぶようになったのは、10歳くらいのときにスキーを始めたのがきっかけでした。当時、忙しい両親はスキー合宿なるものに参加させたのです。その後、同居していた従姉妹に連れて行ってもらったりして、現在までほぼ毎年スキーをしているのです。なんと、高校、大学の合格発表の日にはいずれもスキー場に居たのでした。
さて、中学のときに友人に連れられてキャンプに行った頃から、山歩きにも興味を持っていたのですが、高校1年に競技スキー部なるものに入部し、毎日地獄?の陸トレ(ランニング15km、クラウティング10分、etc)をさせられて、何か違う?と気になったころ、参加した夏合宿で北アルプス・剣岳の剣沢に7日間、テント生活しながらのポールトレーニングでスキーより山の、自然の素晴らしさに魅了されて帰宅しました。
大阪に戻った私は、冬のシーズン直前にスキー部を止め、登山部に鞍替えしたのでした(お陰で、スキー部顧問=古文の先生には授業でいじめられましたが・・・笑)。

登山部に入るにあたって、当時のキャプテンからこんな事を言い渡されました。「山は怖いんや、怪我しても、死んでも良いと親に一筆書いてもらってこい!」。当時の我登山部の入部条件でしたが、そうか!と親に同意してもらいました(今では考えられないでしょうが、本当の話です。当時同居していた叔父が同志社大学山岳部出身で、学生時代に山で友人を失っていたので。両親もしぶしぶ同意しました)。

登山部では、毎日ほぼスキー部時代と同じようなトレーニング(15kmラン、坂道歩荷60kg etc)に加えて、ロープワーク、懸垂下降訓練などを行いながら、ほぼ毎週末、六甲山などの近郊の山に入っていました。
冬場が近付くとアイゼントレーニングを六甲などで行い、雪の比良山系に入り、六甲の蓬莱峡や中山の沢などでクライミングトレーニングをしていました。
合宿では夏には、穂高連峰で縦走と前穂高岳でのクライミング、春合宿では、白馬乗鞍岳登頂と山スキーなど、年間70日以上山に入っていました。
高校2年のとき、キャプテンからの強制で関大ローバー主催の100kmハイクに出場し、全体4位で入賞しキャプテンになってしまいました(翌年再度挑戦し3位でした。上の2名はマラソンコーチで有名な方でしたが、最年少だったので良しとしましょう)。この年の冬から、大阪府山岳連盟主催の冬山講習会に2年連続最年少で参加、益々山屋になって行きます。

高校3年の秋からは社会人山岳会「関西蛍雪山岳会」に入会、冬山、ロッククライミングにはまり、大学卒業まで年間約130日以上山に入るようになります。

スキー部では、インターハイを目指し常に人との競争です。反面、山では自分との戦いで、諦めることも、帰ることも出来ます。
登った事実を隠しても、偽っても、好きにすればいいのです(その分、山屋さんは同業者の偽りの記録発表には厳しいですが)。同じ山の中で遊ぶスポーツでもそこが大きな違いです。但し、山は常に危険です。
安全に(生きて)帰るために、日々トレーニングして、現場で実際に天気を読み、雪を読み、匂いを嗅ぎ、万全の準備をして行動する。だからこそ、成功したときの感動を味わえるのです。自己満足ですが!?

山での感動は、人それぞれです。池田の五月山でも、六甲山でも、エベレストでも・・・でも危険も、池田の五月山でも、六甲山でも、エベレストでも同じだと思います。その山に合ったトレーニングと準備そして、経験が必要と考えています。

最後に、私が山に魅せられた間に、複数の友人が山で亡くなりました。それは、近郊の山(比良山系)であったり、北アルプスであったり、ヒマラヤであったりです。皆、真剣に山に取り組み、トレーニングを続けていた友人です。滑落だったり、雪崩だったり、原因は様々ですが、彼らは皆、自分の限界にチャレンジした結果、山で命を落としました。経験も、トレーニングも、装備も万全でしたが、きっと山屋には運と勘も大きなファクターで必要だと考えています。
私も何度か運と勘に助けられています。岩壁の崩落や大きな雪崩、それ以外も数十メートルの滑落等々(勘は、経験と論理に基づくものと思います)。
我々レクリエーションダイバー(限界にチャレンジしないダイバー)には生物に出会う運と天気&海況運以外には必要ないかもしれませんが・・・。

山になぜ登るか?
きっと、自然の中で遊ぶのが好きだからでしょうか???
森の木々も、出会う生物も、達成感も、同じ山でも毎回違う自然の息吹が好きだからでは無いでしょうか?

―なんで海潜るねん- に続く

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